自己紹介
笑いのチカラ講師・元氣プロデューサーの天見 心(アマミ シン)です。
企業や商工会議所などで、「笑い」を入口に、人と人との関係づくりや心理的安全性をテーマとした研修、健康づくりに繋がるセミナーなどを行っています。
心型コラムについて
このコラムでは、日々の出来事や仕事を通して感じたことを、「心型コラム」としてお届けしています。
「笑い」そのものだけでなく、人と人との関わり方や、安心して話せる場づくりについて日々探究しています。
何気ない出来事の中にも、仕事や人間関係につながるヒントがたくさんあります。
今回は、毎日交わしている「挨拶」を少し違った視点から考えてみたいと思います。
挨拶は「観る」時間でもある
子どもの頃から教わってきたこと
子どもの頃から、
「挨拶は大切ですよ」
と教わってきました。
もちろん、人として挨拶を交わすことは、とても大切です。
けれども今回は、
「自分から気持ちの良い挨拶をしましょう」
という話ではありません。
マネージャーにとって挨拶は、「すること」だけではなく、人や職場を観る時間にもなるのではないでしょうか。
朝の「おはようございます」という短いやり取りの中にも、
表情、声の調子、目線、返事の様子、身体の向きなど、言葉だけでは分からないものが表れることがあります。
職場の空気にも表れる
挨拶を観ていると、一人ひとりの様子だけでなく、職場全体の雰囲気にも気づくことがあります。
例えば、こんな朝はありませんか。
誰も機嫌が悪いわけではありません。
何か問題が起きているわけでもありません。
それなのに、なぜか妙に静かで、職場全体に薄い氷が張ったような空気が漂っていることがあります。
話してみると、誰かが怒っているわけでも、落ち込んでいるわけでもない。
けれども、誰も最初の一言を発しないまま、静かな空気だけが連鎖している。
そんな場面を経験したことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そして、誰かが自然に口を開くと、その薄い氷がぱきっと割れるようにいつもの職場へ戻ることがあります。
挨拶や何気ない一言には、職場の空気を少し動かす力もあるのかもしれません。
マネージャーには、職場の状態を感じ取り、必要な時に小さなきっかけをつくる役割もあります。
一ミリの変化を観る
毎朝挨拶を交わしていると、
「今日は少し声が小さいな」
「いつもより表情が硬いかな」
「歩き方が少し重そうだな」
そんな一ミリほどの変化に気づくことがあります。
もちろん、気のせいかもしれません。
一度の挨拶だけで、相手の状態を決めつけることもできません。
それでも、その後の様子を観ていると、
「さっきより元氣になったな」
「今日は少し様子を見た方がよいかな」
と、変化が見えてくることがあります。
その日の仕事の指示を出す順番や、声を掛けるタイミングを考える時にも、朝の小さな気づきが役立つかもしれません。
毎日観ているからこそ、気づける
こうした小さな変化に気づく力は、特別な能力ではありません。
実は、私たちは日常の中でも、同じようなことを自然に行っています。
朝、子どもが起きてきた時、
「今日はなんだか元氣がないな」
「少しだるそうかな」
そんな様子を感じて、おでこに手を当てたことはありませんか。
そして、熱を測ってみると、本当に熱があった。
そんな経験のある方もいらっしゃると思います。
特別な能力があるわけではありません。
毎日、接しているからこそ、いつもとの小さな違いに気づけるのです。
職場でも、毎日の挨拶を通してメンバーを観ていると、少しの変化が見えてくることがあります。
それは、新任マネージャーにとっての、一ミリ戦法の第一歩なのかもしれません。
一ミリの変化が「迎えに行く」につながる
一ミリの変化に気づいたからといって、
すぐに何かをしなければならないわけではありません。
そっと見守ることもあれば、
少し様子を見ることもあります。
そして、
「今日は大丈夫ですか。」
そんな一言が必要な時もあります。
前回のコラムでお伝えした「迎えに行く」という関わり方は、
こうした小さな気づきから始まるのかもしれません。
相手を変えようとするのではなく、
安心して話せる場所へ、こちらから一歩近づいてみる。
その積み重ねが、
「また話してみようかな。」
「ちょっと相談してみようかな。」
そんな気持ちにつながっていくことがあります。
その一歩が、信頼関係を育てるきっかけになるのかもしれません。
挨拶は、毎日交わす短い時間です。
だからこそ、小さな変化に気づきやすく、
自然に声を掛けやすい時間でもあります。
新任マネージャーにとって、
毎日の挨拶は、
人や職場を観る時間であり、
信頼関係を育てていく大切な時間なのかもしれません。
むすび
挨拶は、
「すること」自体が目的ではありません。
人や職場を観ること。
一ミリの変化に気づくこと。
必要な時に、迎えに行くこと。
その積み重ねが、
安心して話せる職場につながっていくのではないでしょうか。
そして最後に、
一つだけ。
でも、マネージャー自身を見てくれる人はいるでしょうか。
マネージャーも、
一人の人です。
誰かを支えながら、
不安や迷いを抱えていることもあります。
だからこそ、
マネージャー自身も安心して話せる人や場所を持つことは、とても大切です。
職場には、
支える人と支えられる人がいるのではなく、
お互いに支え合える関係が広がっていく。
そんな職場が、一つでも増えていったら素敵ですね。
講座・研修のご案内
企業・団体・行政機関などで、一人ひとりが安心して関われる場づくりを大切にした講演・研修を行っています。
心理的安全性やコミュニケーション、健康経営、人的資本経営など、それぞれの組織に合わせた内容をご提案しております。
どうぞお気軽にご相談ください。
天見 心(アマミシン)
笑いのチカラ講師・元氣プロデューサー
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