新任マネージャー④| きれいごとから始める職場づくり

緑豊かな森の中を曲がりながら続く道

自己紹介

笑いのチカラ講師・元氣プロデューサーの天見 心(アマミシン)です。

 

企業や商工会議所などで、「笑い」を入口に、人と人との関係づくりや心理的安全性をテーマとした研修、健康づくりに繋がるセミナーなどを行っています。

心型コラムについて

このコラムでは、日々の出来事や仕事を通して感じたことを、「心型コラム」としてお届けしています。

 

「笑い」そのものだけでなく、人と人との関わり方や、安心して話せる場づくりについて日々探究しています。

何気ない出来事の中にも、仕事や人間関係につながるヒントがたくさんあります。

 

今回は、「きれいごとから始める職場づくり」について考えてみたいと思います。

きれいごとは、職場づくりの道標になる

「きれいごと」は悪いこと?

「そんなの、きれいごとだよ」

 

仕事をしていると、そんな言葉を耳にすることがあります。

 

「一人ひとりを大切にする職場にしたい」

 

「誰もが安心して働ける会社にしたい」

 

「困った時には、お互いに助け合える組織にしたい」

 

そんな話をすると、

「現実はそんなに甘くない」

と思う方もいらっしゃるかもしれません。

 

確かに、会社はきれいごとだけでは動きません。

 

売上も必要です。


利益も必要です。


目標や納期もあります。

 

新任マネージャーであれば、メンバーを大切にしたいと思う一方で、上司から結果を求められることもあるでしょう。

 

では、きれいごとは、本当に悪いものなのでしょうか。

きれいごとは、目指したい世界

「こんな職場になったらいいな」

 

「こんな会社をつくりたいな」

 

そう思っても、すぐに実現できるとは限りません。

 

たとえば、

「一人ひとりを大切にする会社にしたい」

 

と掲げたからといって、次の日からすべてが変わるわけではありません。

 

意見がぶつかることもあります。

 

忙しくて余裕がなくなることもあります。

 

思うようにいかないことも、きっとたくさんあります。

 

それでも、

「私たちは、そこを目指している」

 

という方向が見えていることには、意味があると感じます。

 

きれいごとは、すでに完成した世界を表すものではありません。

 

「きれいごと」とは、どんな職場や組織をつくりたいのかという目標であり、そこへ向かっていく過程の道標にもなる。

現実と理想の間で迷うこともある

新任マネージャーは、ときに難しい立場に置かれます。

 

メンバーの話を聴きたい。

 

一人ひとりを大切にしたい。

 

安心して働けるチームをつくりたい。

 

一方で、

「今月の数字はどうなっている?」

 

「もっと成果を上げてほしい」

 

と求められることもあります。

 

理想と現実の間で、

「自分はどうしたらいいんだろう」

 

と迷うこともあるのではないでしょうか。

職場で真剣に話し合うメンバー

そして、マネージャーにもメンバーにも、余裕のない日はあります。

 

体調がすぐれない日もあります。

 

笑えないことだってあると思います。

 

お互いに、一所懸命に生きている生身の人間です。

 

いつでも理想通りに振る舞えるわけではありません。

 

できなかったことだけを見て、

「自分はダメだ」

 

「この人はダメだ」

 

と決めなくてもよいのではないでしょうか。

 

そんな時こそ、

「私たちは、どんな職場を目指したかったんだろう」

 

と道標をもう一度見てみる。

 

昨日はできなかった。

 

それなら、今日は何ができるだろう。

 

全部は無理でも、まず一ミリ。

 

行ったり来たりしながらでも、目指している方向へ少しずつ進んでいく。

 

そんな進み方があってもよいと思います。

マネージャーも、本音をチラリと見せてみる

マネージャーは、いつもメンバーを支える側でいなければならない。

 

そんなふうに思ってしまうこともあるかもしれません。

 

けれども、マネージャーも一人の人間です。

 

苦しい時もあります。

 

迷うこともあります。

 

そんな時には、

「実は、私も少し悩んでいてね…」

 

「これ、私も難しいと思っているんだ」

 

と、本音をチラリと見せることがあってもよいのではないでしょうか。

 

すべてをさらけ出したり、メンバーに責任を背負わせたりするということではありません。

 

ほんの少し、人間味が見える。

 

それだけで、

「私だけが大変なんじゃないんだ」

 

「マネージャーも一所懸命なんだ」

と、お互いの見え方が変わることがあります。

 

マネージャーがメンバーを支える日もあれば、メンバーの何気ない一言にマネージャーが救われる日もある。

資料を囲み一緒に考える職場のメンバー

支える人と支えられる人を固定せず、同じ方向へ向かう仲間になる。

 

そんな関係も、私たちが目指したい職場の姿の一つなのかもしれません。

「ここへ向かっている」から頑張れる

人が仕事を頑張る理由は、数字や評価だけではないと思います。

 

「私たちは、こんな会社をつくろうとしている」

 

「この仕事の先に、こんな未来をつくりたい」

 

その方向に共感できれば、

「ここへ向かっているから、もう一ミリ頑張ってみよう」

と思えることがあります。

 

もちろん、全員が同じ頑張り方をする必要はありません。

 

前に出て力を発揮する人もいれば、黙々と仕事をする人もいます。

 

仲間を支える人もいれば、お客様のために力を尽くす人もいます。

 

それぞれの役割や力の発揮の仕方は違っても、目指している方向は同じ。

 

そして、そこへ近づくために、

「どうしたら、もう少し良くなるだろう」

 

「別の方法はないだろうか」

 

と考え、話し合い、試してみる。

 

うまくいかなければ、また考える。

 

その過程で、人が育ち、マネージャーが育ち、組織も育っていく。

 

きれいごとには、そんな力もあるのではないでしょうか。

きれいごとを、きれいごとのままにしない

「人を大切にします」

 

「社会に貢献します」

 

「環境を大切にします」

 

そう掲げることはできます。

 

けれども、表ではきれいなことを言いながら、実際にはそれとは反対のことをしていたら、言葉だけの「きれいごと」になってしまいます。

 

大切なのは、最初から完璧にできていることではなく、

 

「なんとか、そこへ近づこう」

とすることではないでしょうか。

 

利益も必要。

 

成果も必要。

 

社会や環境のことも考えたい。

 

そして何よりも、人が大切。

 

どれか一つだけを選ぶのではなく、

 

「どうしたら、少しでも目指す方向へ近づけるだろう」

 

と考え、知恵を出し、工夫する。

 

簡単には答えが出ないこともあるでしょう。

 

それでも考えることをやめず、できることからやってみる。

 

その一つひとつが、目指す世界へ近づく一ミリになります。

笑えない日もあるからこそ

「笑いのチカラ」を通して、人と人が安心して関われる職場づくりについてお伝えしています。

 

けれども、いつでも笑えるわけではありません。

 

笑えない時には、無理に笑わなくてもいい。

体調がすぐれない日も、心に余裕がない日もあります。

 

それでも、

安心して話せる。

 

困った時には声を掛けられる。

 

お互いの違いを認めながら、それぞれの力を発揮できる。

 

そして、笑える時には自然な笑顔や笑いが生まれる。

職場で自然な笑顔を交わすメンバー

そんな職場を目指すことも、

「きれいごとだ」

と言われるかもしれません。

 

それでも、目指していく価値のある「きれいごと」ではないでしょうか。

むすび|まずは、目指す職場を描いてみる

きれいごとは、現実から目をそらすためのものではありません。

 

どんな職場をつくりたいのか。

 

どんな組織でありたいのか。

 

その目標であり、迷った時に進む方向を確かめる道標でもあります。

 

理想通りにできない日があってもいい。

 

迷うことがあってもいい。

 

また道標を見て、

今日できる一ミリから、もう一度進んでみる。

 

そんな積み重ねの先に、人も組織も少しずつ育っていくのではないでしょうか。

 

そして、その道を歩いているのは、完璧な人たちではありません。

 

マネージャーもメンバーも、一所懸命に生きている生身の人間です。

 

誰かだけが頑張り続けるのではなく、お互いに支え合いながら進んでいく。

 

きれいごとから始める職場づくり。

 

「私たちは、どんな職場を目指したいのだろう」

 

その問いを持つことから、職場づくりは動き始めます。

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心理的安全性やコミュニケーション、健康経営、人的資本経営など、それぞれの組織に合わせた内容をご提案しております。

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天見 心(アマミ シン)
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